なんとなくな日々 [本]
このようにして、ある、のは、どういった、ふう、なのか。
おなじ、なのか。ちがう、なのか。
でもどちらも。
なんだか、ちがう、ように思える。
ゆらゆらと、ただよっているような気がする。
へへえ、と思い。
ほほう、と思う。
すごいなあ、と思い。
そうですよねえ、と思う。
さわさわとした柔らかな風のような、おかしみがある。
ゆうるりゆうるりと、流れ。
からだの周りをほわわんと通り過ぎてゆく。
それは、頭のてっぺんからつま先まですみずみをあまさずに。
川上弘美
なんとなくな日々
川上弘美さんの、エッセイです。
川上弘美さんのエッセイである。
文庫化したので、買ったのだった。
私が川上さんを好きなのは何度も書いた気がしますけども、やっぱりまた好きだなあと思いました。
文章が、つうか、文字が、好きなんですよねえもう。
一文字で、さえ、なんかもう好きでいる。
いてしまう。
なんでしょうか、これは。
でもまあ、真実なんだから仕様がない。
仕様がないのです。
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